被害状況
栃木県足利市の東武伊勢崎線福居駅ホームで、20代の女性が携帯を見ていたところ、突然イノシシに襲われて手と足を10針も縫うケガをしたそうです。
その他にも、足利市では、3人の男女がイノシシに襲われる被害が相次いで起こっているとのこと。
その後、一頭は住宅街に逃げ込んだところを住人に取り押さえられ、地元の猟友会によって殺処分されました。
なぜ市街地にイノシシが。。。
足利市によると、台風19号の大雨で市内を流れる渡良瀬川の水位が上昇し、河川敷を追われたイノシシが市街地に迷い込んだ可能性があるとのこと。
市では、下記のようにホームページで、住人に注意を呼び掛けています。
イノシシとのトラブルを防ぐためにお願いしたいこと
栃木県足利市ホームページ
イノシシとの事故を防ぐために
足利市内の山間地や河川敷は、イノシシの生息地です。このため、山の中や河川敷でばったり出会ってしまう可能性があります。えさを与えると人に慣れることがあります。絶対にえさは与えないでください。
出会わないために気をつけるべきこと
フンや足跡を見つけたら、近くにイノシシがいるかもしれませんので注意してください。しげみなどに隠れている場合があります。
もしもイノシシに出会ってしまったら・・・イノシシを見つけたときは、近づかずに見えないところに避難してください。
避難する際は、静かにゆっくりと離れる(大声を出さない・物を投げたり、棒で追い立てたり刺激をしない)イノシシに背中を向けない、走って逃げない
イノシシはなぜ人を襲う
イノシシは臆病な動物なので、通常、人を襲うことは滅多にないそうです。でも、人がエサになる食べ物を持っていたり、イノシシに物を投げたりすれば、イノ シシが追いかけてきて、ぶつかってケガをすることがあるとのこと。
そして、子供が近くにいる母親が、警戒して襲ってくることも。
でも、今回被害にあった20代の女性は、じっとして自分の携帯を見ていただけ。その場合、考えられるのは、イノシシがパニック状態になっていて、その先に運悪くいてしまったということでしょうか。
でも、イノシシも、台風のせいで住処を追われ、いつもと違う環境に追いやられてストレスが爆発し、パニックを起こして人を襲ってしまったのだとしたら、人間とイノシシ、双方にとって不運な事件だったと言えますね。